怪物よ、起きるな!
大暴れし地球上を滅茶苦茶にした怪物が居眠りを始めた。
しぃっ〜〜〜!!!
イビキをかく怪物を起こさないようにそうっと横を通り抜ける小さな私達。
今、そんな感じ。
コロナウイルス(ティラノザウルスみたいね)がようやっと落ち着いてきた。
完全ではないが仕事もだいぶ回復してきた。
「パンパカパントマイム」
パンパカ研究所ではパーント博士と助手のチカパンが
楽しくて優しくて面白いパントマイムの研究をしている。
9月はこの新しい作品の上演が続いた。
はじめての出逢い、会津子ども劇場。
一人二役のこの作品、幕裏でドタバタ大慌ての私。
脚立から落ちてしまった!幸い、怪我なし。
出演者が二人、と思っていた人がいたみたい。
そして北海道へ〜!
4年連続で呼んでくれた、富良野おやこ劇場では2ステージ。
さすがに嬉しい、もう他人という気がしません!
開場して幕裏で控えているときにこんな会話が聞こえてきた。
「玉ねぎ、もう収穫したんですか?」
「今年は小さいの〜」
北海道って感じ!
そして羊の町、士別へ。
思えばこの時期、緊急事態宣言の東京から緊急事態宣言の北海道へ。
このツアーでも2劇場が延期となった。
そして士別でも会場が使えなくなりこれは延期か?!
と心配されたが劇場を創設した方のご縁の有る保育園を急遽借りることができた。
素早い対応をしてくださった士別おやこ劇場には本当に感謝です。
そんなわけで士別から約500キロ離れた函館へと移動する。
、、、はこだて。
ダメだこりゃ。
私は昔から地図と取説が全く理解できない。
さらに老眼が進み絶望的だ。
一応広げてみただけだ。
ナビがあるもんね〜、ナビ様私を助けてください。
県央道を士別から札幌、苫小牧、室蘭、そして!
は〜るばる来たぜハコダテッ〜!!!
心底この唄の情感が理解できる。
北海道ラストは函館こども劇場。
ステージの上でやるか、下でやるか?!
私はステージを選んだ。
客席は全てパイプ椅子。
しかしやはり小さな仕草や表情の変化は後方までは届き難かった。
ささやかな演技でも大ホールで成功させることができるのは知っている。
そういう瞬間を観た事があるからだ。
けれどチカパンにはまだその実力が足りなかった。
はい、精進します。
プレゼントは布に包まれていて大きかった。
布にはメッセージが書かれていてお菓子がいっぱい入っていた。
ありがとう。
まだまだコロナが暴れていたのにやらせてくれてありがとう。
みんなに観てもらっていろんな気づきがたくさんあった。
パーント博士は実験を続けているがチカパンも一緒。
上演こそ実験の連続である。
けしからんと言わないで。
実験、発見の連続なのだ。