さよならの秋

ずっとわからなかったカフェ・オ・レとカフェラテの違いを、勇気を出して店員さんに尋ねた朝
勇気をもっと別のことに使わなくては、、、因みに私はカフェラテの方が好きだ
九月の終わり頃、一年間闘病していた兄が亡くなった

実験映画の映像作家だった
兄が逝って、血縁がある実家族は一人も居なくなった
血のつながりなんて、、、と思っていた私だけど、だんだん寂しさが広がるのは秋のせいでもあると思う
納骨はまもなくするけれど、兄の奥様は遺骨を少しそばに置いておきたい、と言う 寂しいから、と言う
『ちかちゃんはいる?』と聞かれて怖いからいらない、って答えた 本音である
だけど義理姉の気持ちがわかるような気がするし、彼女をずっと大切に考えようと改めて思った
遺骨は怖いけど、兄と同じ血が流れているからこれでじゅうぶん
ってことは義理姉には言わないし、血縁をなにより大事に考えるほんとうの自分にハッとする
さよならお兄ちゃん
よく怒らせたけど
お兄ちゃんの妹で本当によかったよ
