対象年齢のモヤモヤ〜

下関
三月の終わり、山口県は下関、
NPO法人子ども劇場下関センターで高学年以上対象作品「リトルピーシーズ」と
幼児低学年対象作品「ちょっとぼうけん」の二本立てだった。
年齢幅のたいへん大きい珍しい組み合わせ。
りとる看板
私、以前はパントマイムは年齢を問わない芸能だ、と考えていた。
しかし現在はちょっと違う。
考えが変わってきた始めのきっかけはたぶん…
静かで叙情的な作品を演じている時に前列で(前列に年齢の小さな子が座っている)集中出来ない子がいるためだった。
看板作り
パントマイムはとても脆い。
ちょっとしたことで空気は変わってしまう。
後列でジッと観ていた観客の集中も途切れてしまうのが演じている私にも感じる。
それが残念だった。
ぼうけん看板
もちろん、いつもそんなことが起きるわけではない。
どこの地域にも年齢は若いのに成熟した感性を持っている子どもがいるし、
また逆もある。
いるか
みんなで笑って楽しむ作品、シンとした演劇的空間で楽しむ作品、いろいろな作品を演じていて感じることは、年齢制限が必要な場合もあるということ。
そして常に例外もある、ということ。
集合
さて、そして下関センター。
その例外、だった。
リトルでは普段はお断りする小さな子もいたし、正直人数も少なかった。
しかし2作品を観た小さい人から大人までの混合チームは見事な集中力だった。
人数や年齢を超えてその強い視線に助けられ1時間、私はとても集中して演じることが出来た。
R太さん
私はひとの心になにかを届けているわけだが、ひとの心はやはり計り知れない。
宇宙のようだ。
宇宙に向ってなにかを投げているような感じだ。
モヤモヤはすっきりしない、答えが出ない。
でももしかしたらそれが、楽しい。
宇宙人?

コメント/トラックバック:0 個

RSS feed for comments on this post.

TOP ページ上部へ